調査日:
2024年2月14日 (水)
写真リスト:
作成者(追記者):
西(河又・藤原)
<aside> <img src="/icons/bookmark_gray.svg" alt="/icons/bookmark_gray.svg" width="40px" /> 調査概要 2月14日は、高岡市・内灘町を中心に調査を実施。 ヒアリングは、高岡市・内灘町で住民の方に実施。
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富山県高岡市
石川県河北郡内灘町
<aside> <img src="/icons/city_gray.svg" alt="/icons/city_gray.svg" width="40px" /> 富山県高岡市
伏木万葉ふ頭
伏木港は120年以上の歴史がある。万葉ふ頭は、平成10年度に供用開始されており、3基の岸壁の他、伏木万葉埠頭バイオマス発電所が立地している
地盤情報(一財)国土地盤情報センター、https://ngic.or.jp/
外観調査
写真
伏木中央町
伏木万葉港の南西側に位置する平地に家屋が建ち並んでいる。氷見市北大町と同様、道路に面した辺が短く、奥行きの長い形状の家屋が多く見受けられる。隣接する家屋とのクリアランスは無く、ほぼ密着している状態である
外観調査
木造建物(住宅):
総じて、旧耐震の木造住宅の被害が目立っていた
住宅同士の隣地間隔が狭く、建物が変形、もしくは地盤の沈下による傾斜により、衝突しているものも見られた
写真の家屋が建っている場所は、写真右から左に向けて、わずかに土地が低くなっている。中央の茶色い外観の木造住宅が、側方流動により左側に倒れ込んだ、もしくは左隣の家屋の自重により、木造住宅の写真左側が大きく沈下することで、住宅の右側が持ち上がり、大きく傾斜した可能性もある。家屋前面に設置された用水路のカバーコンクリートが、右隣の家屋との境界で破断している。中央の家屋が傾斜した際に、前面の用水路のカバーコンクリートが持ち上げられて、破断したと考えると整合性がとれる
鉄骨建物(3階建て):
RC造建物(5階建てのケアホーム):
建物自体に沈下・傾きは見られなかったが、周辺地盤の沈下が見られる
周囲の埋設管が掘り起こされ、配管部に土砂が流入している状況が見てとれた。建物正面の駐車場スペースに、仮設トイレが設置されており、下水機能が損傷している可能性が高い
周辺のブロック塀の損傷などが理由で、建物の応急危険度判定は黄色となっている
社寺建築:
魚取神社
法輪寺鐘楼
建物の躯体には大きな損傷はないが、4本の柱には滑動の跡があり最大で100mm程度滑動したと推定される
道路側の2本の柱が、お堂側の2本の柱よりも滑動量が大きく、ねじれていた
地盤:
地盤に起因する被害
砂の水路への流入
写真:高岡市_伏木中央町_地盤
住民の方にインタビュー
現状と心境について:
室内被害:
不思議なことに、建物は地盤の沈下などでボロボロだが、家具については全く倒れたりしなかった。その反面、室内の壁にクラックが入ったりした
※液状化の影響で、建物への入力加速度・速度は低減されて、家具の倒壊被害は少なくなる一方、地盤変位(沈下・側方流動)が大きくなり、構造部材が損傷したものと考えられる
建物後方の水路
2023年5月の能登地震の後、水路に流れ込む水量が少なくなった。今回の地震で水ではなく砂が流れ込んできた、深さ60cmほどの水路が砂で埋まった
※雨水排水能が顕著に低下しており、ゲリラ豪雨などが発生すると、大規模な都市洪水が発生する恐れが懸念される
※排水溝に詰まっている砂などは、ボランティアが撤去するケースが多い。局所的に顕著な被害が出ているだけの伏木地区のような地域は、ボランティアが集まりにくい。行政による指導が必要と思われる
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<aside> <img src="/icons/city_gray.svg" alt="/icons/city_gray.svg" width="40px" /> 石川県河北郡内灘町
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